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平和であることは難しい・・・ [イラク]

バグダッドにいます。

空港から市内の宿舎への移動車はもちろん防弾車で、運転手と警護の2人は戦闘服にマシンガンの銃弾カートリッジと拳銃2丁を差した防弾チョッキ・・・。私たちも乗る前には防弾チョッキを着せられます。席にはヘルメット・・。

宿舎の部屋はこんな感じです。

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一見、普通の部屋に見えますが、部屋にもヘルメットと防弾チョッキ装備。窓の外には土嚢が積まれています。

市内は「グリーン」、「イエロー」、「レッド」に分けれらていて、普通の市民が普通に歩いているところは「レッドゾーン」です。アメリカ大使館などのある「グリーンゾーン」周辺のセキュリティチェックは特に厳しく何重にもなっていて、一般人は入り込めませんので「ゴーストタウン」のような状態です。

「レッドゾーン」を移動する際には、フル武装の警護に守られ、防弾着衣を身に着けて移動します。かえって目立つので怖いですが・・。

残念ながら市内の写真を撮るのは難しいのですが、先日訪れたグリーンゾーンの写真をいくつか紹介します。

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無名戦士の墓からみたバグダッド市内です。

ところどころに爆撃痕も生々しい建物が見えます。

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サダムが軍隊謁見をよく行っていた広場。照明は競技場のためではなく、この広場のためのものです。

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「サダムの手」と言われるモニュメント。実際にサダムのこぶしの型をとって作ったそうです。

いくら警護に守られているとはいえ、ところどころに戦車や武装した警官、軍隊のチェックポイントがあり、低空飛行のヘリが偵察しているなど、心穏やかではありません。

レッドゾーンに駐車している車を見ると、「自爆テロ」の車両に見えなくもありません(過敏なことはわかっていますが・・・)。

アフガンの治安はここよりずっと悪いと聞いていますが、こうしたところで日常仕事をすることの精神的なプレッシャーは相当なものだと思います。

「治安を維持するのは難しい。しかし、平和を維持することはさらに難しい・・。」

今一度、平和である日本の良さを痛感し、また、その平和を維持している日本の存在の大きさを感じました。

 


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