困ったことになったものです・・・

断水がかなり深刻な状況です。

人口200万人を越える首都の30%の需要を満たす水道送水管が甚大なダメージを受け、復旧には数ヶ月かかるとの話もあります。

断水範囲は徐々に広がっています。

国連総会に出かけていた大統領は予定を早めて帰国し、自国ではどうしようもないとわかり、すぐにフランスのオランド大統領に電話で支援を要請しました。

9月12日の発生から、ダカール北部を中心にこの2週間断続的な断水が続いています。

市内では政府に対するデモ活動も起きており、今週末にかけて大規模な抗議行動も予想され、不要不急の外出を避けるようにとの指示もありました。

市内では、この数日間にあっという間に飲料水（ミネラルウォーター）が無くなり、地方出張者がミネラルウォーターを車に満載して帰ってきていますが、まだまだ不十分です。

怖いのは、デモ→暴動→略奪・・と続く治安の悪化です。途上国ではあっという間のことです。

イスラム圏では10月15日頃行われる犠牲祭（タバスキ）を控えており、ここまで断水が続くと、住民の不満は一気に爆発する可能性があります。

一時退避のシミュレーションも始まっているようです。

セネガルは、アフリカの中でも民度の高い国です。周辺国で、アラブの春に端を発する反政府、テロ活動、クーデターが起きる中で、昨年４月に行われた大統領選挙は平和裏に進められ、民主的な政権交代が実現しました。

今年、オバマ大統領が数あるアフリカ諸国のなかからセネガルを訪問国の一つに選んだのも、西アフリカの優等生としてのセネガルに一目置いているからだと言われています。

そんなセネガルを信じたい気持ちですが、数週間に亘って水無し生活を強いられている住民のストレスは相当なものです。

今日は会社で今後の対応を会議で話し合いましたが、2週間全く水の来ない同僚の苛立ちが伝わって来ました。

幸いにも私の住む地区は通常通り水がきています。

週末は水道、洗濯機、台所も同僚に開放するつもりです。

困ったことになったものです。

おっと、停電です・・・。

コメント 1

ご訪問とniceありがとうございます。
セネガルに早く平和な日々が来ることを祈っています。
by PENGUIN (2013-09-28 16:44)