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野武士の打ったとろろそば [グルメ]

更新もしていないのに、昨日はとても多くの人がアクセスしてくれました・・・。

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さて、

昨日もそば教室に行ってまいりました。

師匠いわく、「今日のそば粉には「新そば」が6割ほど入っている」とのことで、たしかに違いました・・。香り、水の量、そして何より・・、「味」・・。

教室の帰りに松坂屋ストアに寄って、長いもを買いました。

晩御飯は、マグロの山かけと、とろろそばでした。

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マグロがいまいちでしたが、北海道産の長いもはおいしかったです・・。

そして、とろろそばのつゆ・・。

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今回のそばつゆは自分で作りました。ただし、「返し」は師匠にいただいたものです。

そして、そば・・・。

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「のし」の途中で破綻しかけましたが、それはゴルフでいえばOBみたいなもの・・。

どんなベテランでも「完璧なそば」はめったに打てるものではありませんし、失敗からのリカバリ力が「年季」ということでしょう・・。

 

3年ちょっと前にそば打ちを始めたときは、(大げさですが)「誰にもいえない大きな困難」を一人で抱えていた時期です。

要するに、にっちもさっちもいかなくなって、人にではなく、「そばに相談した」、ということでしょうか・・。今から考えてみると、「そばに逃げた」自分は懸命でしたね・・・。そばはきっちり答えをくれたし、師匠夫妻をはじめ、いろいろな人を紹介してくれました。

北海道にいれば、迷わず山に登ったか、日本海に行ったでしょう・・。

でも、そばは、北海道の自然と同じように泰然として、「出来」という形で答えを示してくれます。「出直して来い」、なのか、「まぁ、食ってみろ」、なのかはわかりません・・。もっとも、教室のそば粉は、道産「幌加内」と「斜里」の粉を使っているのですが・・・。

 

さて、昨日の「とろろそば」ですが・・、

生まれてこのかた食べたとろろそばの中で、「最高の味」でした・・。

かつて、つらい仕事を終えたある週末、鎌倉山らい亭でひとり日本酒を飲みながらとろろそばを食べたときに、感極まって思わず涙がこぼれたことがありましたが・・・。 でも、昨日のそばは(涙こそ出ないものの)勝るとも劣らない本当においしいそばでした。

 

教室でそばを打ち終わった後、師匠夫妻と軽くビールを飲んでいたとき、師匠から、

「○○さんは海外を駆け回っているし、酒も飲めるし、ヒゲもたくわえて本当に野武士の風格だよな・・」、といわれました。

小学生のころ、通っていた近所の歯医者で、「君のお父さんは本当に野武士って感じだよねぇ・・」、と言われて、家に帰ってそのことを父に話したところ、

「いや、それは野武士じゃなくて、古武士の聞き間違えだろう・・。野武士っていうのは「野蛮人」みたいなものでほめ言葉じゃないよ。」、と言われました・・。

でも、野武士だろうが古武士だろうが、そのときその歯医者さんが言ったのは、「豪放磊落でスケールが大きい」、という、「ほめ言葉」だったろうと自分は思っていましたし、奇しくも昨日、師匠に言われた、「野武士のようだ」という言葉が、あのときの歯医者の言葉と重なって、とてもうれしく感じられました・・。

そして同時に、あのころの父にも、今の自分と同じように「野武士の抱える多くの悩み」があったのだろうということを察し、「その種のひとつが自分ではなかったかしら・・」、と少し身のすくむ思いがしました。

今日もそば教室のイベントの手伝いに出向きます。


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