見たくなかったもの、聞きたくなかったこと・・ [ただいま出張中]
さて、ブータン最終日、仕事はすべて終わりました。あとはお土産を買ってパッキングするだけです。
今朝は5時半に起きて、近くを散歩してきました。とても気持ちが良かったです。
山にはうっすらと雲がかかっていて、朝陽が当たる山はとてもきれいでした。
ホテル近くのクロックタワー広場から、ティンプー市内を流れるウォン・チュ川までトボトボ歩きました。
途中、例によって野良犬が群れていて、若干怖かったですね。
どこかで一匹の犬が吠えると一斉にそこいら中の犬が吠えながら集まってきます・・。
「ワンワンワン、ワンっ、集合〜〜〜」、みたいな・・・。
さて、
ウォン・チュ川にかかる木製のカンチレバー橋を渡ると、仏像が見えます。
ひとつは山の上、ひとつはスタジアムの近くです。少し立ち位置を変えると向かい合っているようにも見えます。
で、そのカンチレバー橋がこちらです。
同じタイプの橋はパロにもありますね。
で、今朝、私がここでしたことは・・・。
そう、笛です。
川縁で思いっきり笛吹きました。
後ろを通り過ぎる登校中の小学生の中には、不思議そうに立ち止まって見ている子もいましたが・・。
そういうときには、暗譜で吹ける「君をのせて」なんかを吹いたりして・・・。
「とても気持ちが良かったです」・・
と言いたいところなのですが、大きな問題が一つ・・・。
ティンプーは標高が2300mありまして、空気が薄いのです。
なので、笛を吹いていても、息が続きません。息継ぎを頻繁にすればいいだけですが、普段のくせがありますので、曲の途中で息切れが・・・。
「息継ぎはお早めに」、との先生の言葉を思い出しました・・。
「息絶え絶えに」しばし笛を吹いてホテルに戻る途中、マーケットのところにATMを発見!
うわ〜、ブータンにもATMがあるのか・・。
マスターカードが使えるようなので、アメリカのユニオンバンクのカードで試してみると、
なんと、しっかりお金おろせましたね・・。もちろん出てくるのはドルではなく現地貨ニュートラムです。
すごいなぁ、ブータン・・。
そんなことを思いながら、サブジマーケットの通りを覗けば、
おお、一瞬フランクフルトかバンベルグを彷彿させる街並み・・。
でもないか・・・。
そして小学生達の登校風景・・。
かわいいなぁ・・。
ちなみに、最近、ブータンの学校ではWFPの食糧援助が終了したために、「お弁当持参」です・・。
みんなデイバッグを背負い、手にはランチ・ジャー、あるいはお弁当を入れた手提げを持つのが流行です。
こんな感じですね・・。
田舎はみんな基本「歩き」ですが、ティンプー市内では「バス通学」などもされています・・。
すごいですね〜〜〜。(いや、少し前のブータンと比較しますとね・・)
いや、ほんと、ブータンのこの発展ぶりには驚いてしまいます・・・。
以前、計画委員会の次官と熱い議論を戦わせましたが、「ブータン国民の願うこと」がどんどん実現しているということでしょう・・。
「道路をそんなに作ったら、若者がみんな都会に出て行って、農業する人がいなくなってしまいますよ。」と私が申し上げたら、次官は、
「道路は国民の願いなのだから、止められない」、とおっしゃっていました。
たしかに、よそ者の言うことではないかもしれません。
「日本だってそうだったんだから、そうならないように・・」、というのは先進国のエゴかもしれません。
先日、地元の人に連れて行っていただいた「キラ・バー」なるバーは、女性が舞台に立って踊ります(もちろん服は着ていますよ、民族衣装のキラを)。
チップを払って自分の名前をノートに書くと、呼ばれて舞台の上でその娘と一緒に踊れます。(お金払って舞台で他人の酒の肴になるなんて、私には考えられませんが・・)
いわゆる「キャバクラ」みたいなものですが、とにかく女の子達はしつこくチップをねだるわけです・・。
出身地を訊くと、ほとんどが田舎です。文字を読めない娘もいました。
どんなに発展してもブータンはブータンで私は大好きですが、あまり見たくなかったもの、聞きたくなかったこと、も結構あった今回の出張でした・・。
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