あなたはお寺に行きなさい

ラオスに来ています。

今日、仕事を終えた高揚感を久々に感じながら、現場からビエンチャンに戻る車中で背中に突き刺すような痛みが・・。

いかにも「何かが刺さっているような痛み」で、体をまっすぐにしていられないくらい痛くて脂汗が出てきて・・。

思い当たるのは昼食で食べた魚・・。ひょっとして釣り針かなんか入っていたんじゃないかと・・。

運転手に言って、「とりあえず、ちょっと大きめの病院に」と頼んでビエンチャン近郊の病院に行きました。

レントゲンを撮ったころには、病院にきた安心感からか、痛みは少し和らぎました。

で、レントゲンには釣り針は写っていなかったようです。

医者が言いました。

「あなたは日本人ですね。ラッキーでした。日本のお医者に診てもらいなさい」、とにこにこ笑いながら言われました。

「えっ？　私がラオス人だったらどうだったんですか？」、と訊くと、

「『お寺に行きなさい』、と言います」、と言われました。

相手の英語がよくわからないのではっきりとしたことはわかりませんが、お医者さんはにこにこしていたので悪い意味ではないと、あるいは「悪い冗談」だと思いました。

でも・・・・、

日本ではなく、カンボジアに帰る自分は医者に行くべきか、お寺に行くべきか・・、そこを訊くのを忘れました。

今は痛みはありません。いっそ釣り針が写っていればよかったのに・・。

夕食は性懲りもなく、ビエンチャンの場末の中華屋台でチャーシューをつまみにビア・ラオ・ダークを飲みながら、思いを新たにしていたのであります・・・。